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焼尻港
【やぎしりこう】


留萌(るもい)地方羽幌町の沖合約23kmの日本海にある焼尻島東部にある地方港湾。焼尻島は古くから漁民の出稼地であったが,大正年間同島西方沖合約80kmに好漁場の武蔵堆が発見され,この開発を1つの目的として焼尻・天売両港が建設された。島の北東部,低い段丘下に突出する岩礁を利用して,昭和8年船入澗が着工,戦後,武蔵堆漁場への漁船の増加,羽幌港との間の連絡船の大型化などに対応して港域を広げ,南・北両防波堤,物揚場などが築造された。この港は沿岸漁業・武蔵堆沖合漁業の基地で,羽幌と結んで天売島に至る離島連絡航路をもち,島民生活を支える。天売島とともに天売焼尻道立自然公園に指定され,夏季は離島観光客が多く,連絡船も増便され一段とにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7009114