安別
【やすべつ】

(近代)昭和26年～現在の浜頓別町の行政字名。もとは頓別村の一部。東部はオビンナイと通称される。ヤスベツはアイヌ語のヤシペツにより，「網で魚をすくう川」を意味する（アイヌ語地名の研究・地名アイヌ語小辞典）オビンナイはオピーウンナイで，「川尻に小石（ピー）がある川」の意（地名アイヌ語小辞典）。昭和２年民有未開地開発事業に着手，同５年から入植開始，ヤウシベツとオビンウンナイが開拓，入植者は北海道10戸・宮城７戸，岐阜・富山各４戸，岩手３戸，山形・福島各２戸，愛媛・石川・高知・愛知・新潟・青森・岡山・秋田・千葉それに朝鮮各１戸。同７年授業を開始，同９年安別特別授業所，同16年安別小学校，同32年開明小学校と改称，同40年には児童数50，同55年廃校，浜頓別小学校に統合。昭和38年送電開始。世帯数・人口は，同40年23・127，同50年18・86。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7009141