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礼文林道
【れぶんりんどう】


宗谷地方礼文町にある道路。礼文島南東部の漁港香深井(かふかい)から,島南部の中央丘陵の尾根を南下する山道で,5万分の1の地形図では礼文林道と記載されるが,正式には町道元地香深井線といい,西岸の元地港に通じる。延長6.6km,うち香深井から2kmは営林署と共用。クマザサと低灌木しか成育していない礼文島の山地に,北限造林を目的として,昭和40年頃から旭川営林局稚内営林署が林道の開削と植林を進めた。林道幅は3m余で小型車が辛うじて通行でき,場所により広狭凹凸の激しい無舗装路。昭和50年7月営林局から礼文町に無償譲渡された。日本海からの風雪が激しく,尾根や西斜面の植林は失敗したが,山道からは礼文島南部の風景が一望でき,高山植物の群落もみられ,夏季シーズンは徒歩による観光道路となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7009598