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稲荷神社
【いなりじんじゃ】


三戸郡五戸町野月にある神社。旧郷社。祭神は倉稲魂命。享保18年京都伏見稲荷から勧請したとも,五戸代官木村氏居住の五戸館の守護神館稲荷を勧請したとも伝える。天明8年正一位の神位を授与された(国誌)。寛政6年の「屋鋪地書上事」(多門院文書)によれば,別当福蔵院の屋敷地は荒町上にあり,寛文3年に木村氏から寄進されたものという。宝暦年間頃の御領分社堂には「稲荷宮」とあり,別当は修験の大通院で五戸年行事多門院の配下に属していた。明治6年郷社に列格。例祭は9月4日。毎年9月1~3日には五戸町内の神明宮・八幡宮と合同で三社大祭(五戸祭)が開催され,当社から神輿行列が御旅所の八幡宮へ向かう。三社大祭の由来は文化年間に当社が京都から神輿を購入して,祭礼を始めたものという。現在三社大祭は五戸地方最大の祭礼としてにぎわっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7010003