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大星神社
【おおぼしじんじゃ】


青森市横内にある神社。旧郷社。祭神は天御中主。明治期の神仏分離までは妙見宮,妙見堂北斗寺とも称し,弘前藩の祈願所であった。縁起によると桓武天皇の延暦11年,蝦夷鎮護の祈願所として創立され,延暦20年に坂上田村麻呂が蝦夷平定の時再興して妙見宮としたという。その後弘前藩の版図となり,津軽為信が2代藩主津軽信枚に再建を命じたといわれ,元和4年に信枚が同社に参拝した。さらに4代播種信政が再建。9代藩主寧親は江戸幕府に蝦夷地警備を命じられ,蝦夷平定に由緒の深い当社を再建し祈願した(青森市史)。当社には寧親筆の扁額(文化6年)が残っている(市文化財)。一説に当社は建武年間の草創で,横内城主堤孫六の館神であったものを寛文3年横内村の産土神にしたともいわれる。明治3年,神仏分離で大星神社に改称。明治6年には郷社となる。社宝として坂上田村麻呂が蝦夷平定の時使用したといわれる古面9面(市文化財)がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7010250