大湊水源地公園
【おおみなとすいげんちこうえん】

むつ市宇田町にある公園。釜臥(かまぶせ)山(878.6m)の南斜面が,大湊芦崎湾に落ち込むところ,海岸から約500mの標高50~30mに位置する。この水源地は,明治38年12月海軍大湊要港部が当時の大湊村宇田に開庁してから,背後の釜臥山・七面山から南に延びる2つの丘陵の間を流れる宇田川をせき止め,同41年5月大湊要港部水道として起工し,同43年3月竣工したもので,以後昭和20年まで海軍専用水道として使用された。同21年大湊町に引き継がれ,同51年までむつ市第1水源地として使用された。水源地の中心施設は石造堰堤で,堤高7.571m・堤長26.45m。小規模なものであるが,厚アーチ式石造堰堤としては,日本最初の建造物で,越流口の櫛形アーチのみごとな石組や第2取水口の美しい造形とともに,明治期の建築技術の高水準を示す石造建築物である。水源地周辺は大湊要港部時代から桜の名所として知られ,開花期には海軍関係者や下北地域住民に開放されていた。貯水配水池が土砂に埋もれ,水道として使用不可能となったあと,同53年より水源地周辺一体をむつ市の水源地公園とし,その整備計画が同60年度完成の8か年計画で進められており,堰堤その他の施設の保存方法も計画されている。樹木は桜93本,杉495本,松185本,クリ・ナラ181本,ヒノキアスナラ(ヒバ)10本,それに芝生・遊歩道・野外ステージや学習等教養施設などを備え,陸奥湾・大湊湾・芦崎・釜臥山を一望できる風光明媚な公園である。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7010273 |





