萱野高原
【かやのこうげん】

青森市横内と酸ケ湯(すかゆ)の中間,十和田八幡平国立公園の北入口にある高原。標高540mで,約299ha。北八甲田火山噴出物,石英安山岩質溶結凝灰岩による火山性山麓斜面からなり,藩政期から馬の放牧によって形成されたシバ草原となっている。高木のオオバボダイジュなどが生育し,景観に優れ,近年観光客の増加が著しい。そのため,エゾオオバコなど在来種の中に,帰化植物のビメジョオンなどが侵入,また,観光客の捨てた残飯などに,ハシブトガラスが群がり,高原の生物分布に変化が見られる。ススキをカヤというが,萱野はススキの原の意味で,酸ケ湯温泉へゆく湯治客が,清水が湧く,風雨よけに便利なこの地を避難場所に利用し,また,牧夫たちの憩いの場としても親しまれてきた。一帯の草原は,津軽五牧の1つとして,藩馬生産が行われた場所である。高原には茶店がある。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7010583 |





