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熊野宮
【くまのぐう】


青森市油川にある神社。旧郷社。祭神は伊邪那岐命・伊邪那美命・事解男命・速玉男命。江戸期には熊野十二所権現と称した。社伝によると創立は大同2年坂上田村麻呂の勧請といわれる。その後永禄2年に北畠具永が再建し,御供田30石を寄附したという。元和9年弘前藩2代藩主津軽信枚が祈願所とした。寛文6年に4代信政が社殿を修復。享保14年には油川村民で社殿を修復した。油川村は良港油川港を有し,油川商人活躍の根拠地であった。当社はその鎮守として大いに発展したと考えられる(青森市史)。神仏分離で明治3年熊野宮と改称。明治6年郷社となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7010760