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七戸
【しちのへ】


旧国名:陸奥

三本木原台地の北部に位置し,西は奥羽山脈に接する。八甲田山系八幡岳に源を発した七戸川が西から東に貫流する。地名の由来は,鎌倉初期,南部氏の始祖南部光行が糠部(ぬかのぶ)郡を拝領したのち,郡内を東・西・南・北の4門(かど)と一戸から九戸までの9つの部(戸)に分け,1つの戸に7か村を配し,1牧場を置いたのに起因するという(地名辞書・九戸地方史・田子町誌)。これに対し,近年には,弘仁年間文室綿麻呂が蝦夷平定ののち残置した守備兵の駐屯地,すなわち柵戸(きへ)から発展した村落に由来するという説もある。「吾妻鏡」文治6年3月14日条によれば,源頼朝が朝廷に馬20疋を献上したことその他に対し,同年3月5日の後白河法皇院宣に「戸立など出来之体,必可歴御覧與」とある。戸立とは戸で生産された馬のことであり,平安末期に七戸その他の戸が存在したであろうことはほとんど確実である。七戸川流域台地上には縄文晩期の遮光器土偶を出した山屋遺跡をはじめ早期から晩期の縄文遺跡が10数か所あるほか,竪穴住居址群が随所にあり,左組遺跡・曽我森遺跡からはそれぞれ平安末期から鎌倉初期の古常滑の壺が出土。また古来から馬産地として有名。
七戸(中世)】 南北朝鮮から見える地名。
七戸村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
七戸村(近代)】 明治22~35年の上北郡の自治体名。
七戸町(近代)】 明治35年~現在の上北郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7011146