白上稲荷神社
【しらうえいなりじんじゃ】

十和田市大字相坂字白上にある神社。祭神は倉稲魂命。創祀年代は未詳だが，元来は白山神社で，白山信仰が東北に入ってきた11世紀頃の創建とみてよいだろう。江戸期には，沢田村白山権現堂（十和田湖町）天台系本山派の修験者文珠坊の霞場であった（延享３年霞小村割渡指置覚／多門院文書）。明治６年相坂の大池神社末社となり，倉稲魂命を祀ったが，現在も摂社には白山比咩命が祀られている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7011332