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神明宮
【しんめいぐう】


西津軽郡深浦町深浦にある神社。旧郷社。祭神は天照大日孁命・伊弉諾命・伊弉冊命。深浦湾に面した小高い所に所在する。寛永11年2代藩主津軽信枚が,海上安全と国中安泰祈願のため吾妻館跡に勧請したのが創祀という(深浦町史)。しかし吾妻館にはこれ以前に,吾妻館を築いたといわれる木庭袋家によって内神である御伊勢堂が祀られており,吾妻館落城とともに退転し,木庭袋家は慶長18年中沢に熊野宮を建立してその社家となったともいわれる。吾妻館跡は海岸から吾妻川を1kmほど溯った左岸の丘陵上,吾妻沢付近といわれる。元禄11年中沢の熊野宮を合祀し,現在地に移転。その時4代藩主信政が鳥居と石橋を寄進したという。延享年間・安永年間の火災で社殿・縁起などを焼失したと伝える。明治6年に拝殿が深浦小学校として開校された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7011420