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新羅神社
【しんらじんじゃ】


上北郡十和田湖町奥瀬にある神社。旧村社。祭神は新羅三郎義光。建久2年勧請と伝えるが,由来は不詳。宝暦5年地面堂社書上帳(多門院文書)には新羅明神堂とあり,「邦内郷村志」には「明神,新羅堂,光行公御元結相納云々」とみえる。江戸期には,修験の天台系本山派に属した。延享3年霞小村割渡指置覚(同前)によると,栃久保・中渡り・森原・館前・水尻・萩沢・鳥屋作(鳥谷附)・宝冷(法量)迄・南向川口湯坂迄9か村を霞場とし,明光院が別当を務めている。これが天保12年霞場書上(同前)では,中渡・田茂木・森原・小沢口・奥瀬・冷水・館石・大畑野・栃久保・法呂(法量)・中里・川代・蟻ず内(有備)・鳥谷着・山谷・府金・艾畑(蓬畑)・長沢・川口・段台の20か村を霞とするようになり,別当は明楽院。明治6年新羅神社として村社に列格。祭日は古くは9月25日だったが(多門院文書/十和田市史),新暦8月25日に改め現在に至っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7011424