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諏訪神社
【すわじんじゃ】


三戸郡名川町高瀬にある神社。旧村社。祭神は建御名方命。町内剣吉の諏訪神社と区別するため名久井諏訪神社と呼ばれる。社伝では建久8年源頼朝により配流された工藤犬房丸の長子右京之助の勧請とし,天正13年2月南部某は当社に戦勝を祈願,天正20年名久井城主東政勝は祭祀料100石を,寛永5年東帯刀助副重は祭祀料50石を,明暦4年には桜庭三助・毛馬内九左衛門等から掃除料として8石2斗を寄進されたという。しかし「国誌」は明暦4年の勧請と伝え,創祀は明確ではない。宝暦5年の堂林寺門間数改書上帳に「一〈名久井〉諏訪明神堂」とある(常泉院文書/八戸市史)。天保7年7月剣吉の諏訪神社とともに五穀豊穣の祈祷を命じられた(八戸藩日記)。文化年間の八戸藩士分限帳に「三石〈八斗四升七合御免高〉〈名久井諏訪別当〉監物」と見える(内史略)。明治維新後村社に列格。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7011457