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高照神社
【たかてるじんじゃ】


中津軽郡岩木町百沢字神馬野にある神社。旧郷社。祭神は天児屋根命・武甕槌命・比売大神・少彦名神・津軽為信命・津軽信政命。社伝によれば,この地には古くから春日四神を祀る小社があった。弘前藩4代藩主津軽信政は津軽氏が藤原氏の流れなので,藤原氏の氏神である春日明神を信奉し,幕府神道方の吉川惟足に師事し,その奥義を伝授された。信政は春日神社の建立を考えていたが宝永7年死去。吉川惟足から高岡霊社の神号が贈られ,5代信寿は遺言により神式で埋葬した。正徳2年工費3万両で社殿を造営し御供料300石が与えられた。社殿は会津の保科正之を祀る土津神社に範をとったという。高岡様と崇敬され祭日には藩士は礼拝を欠かさなかったといわれる。明治初年,高照神社と改称。明治6年,百沢および岳の稲荷神社,松代および常盤野の少彦名神社,新法師の大山祗神社を合祀して郷社となった。明治9年に藩祖津軽為信を合祀。明治13年に県社に昇格した。信寿が建立した本殿・中門・拝殿・幣殿は県重宝。拝殿には歴代藩主,重臣の奉納した大絵馬が多数あるほか,宝物殿にも信政着用具足(県重宝)のほか,信政が使用していた文具,書籍など数百点が収められている。特に友成作および真守の銘が入った太刀2口は国重文




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7011586