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種里八幡宮
【たねさとはちまんぐう】


西津軽郡鰺ケ沢(あじがさわ)町種里町にある神社。旧郷社。祭神は誉田別尊・少彦名命・大己貴命・保食神。社伝では大永3年津軽氏の祖大浦光信が武運長久・一門繁昌の祈願所として創祀したという。同年の棟札が現存し,それにも施主として光信の名が記される(種里八幡宮棟札/県史)。付近に弘前藩発祥の地とされる種里城があり,大浦光信が城の鎮守として勧請したものと考えられる。慶長3年には藩祖津軽為信が石螺・獅子・弓などを寄進したと伝える(現存)。慶安2年再建され,その後大破したが村民で再建したという。天保年間に凶作が続いた時も他社と異なり,藩主の代参が許されたといわれる。明治6年郷社に列格。それまでの社名は大永3年の棟札と「国誌」に「八幡宮」と見えるほかは不明だが,昭和12年現社名に改称されたという。祭礼は7月8日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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