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虎渡
【とらと】


旧国名:陸奥

名久井岳の東北方,馬淵(まべち)川流域盆地の西北限,虎渡山の南側崖下に位置する。地名は,アイヌ語からきたという説もあれば,大昔,虎が川を渡ったことにんちなんだものという説もある。また,三戸城からみて,寅の方角にある渡場という説もあるが,虎渡に渡場があったという記録は見当たらない。集落の背後は際立った崖となっており,剣吉凝灰岩といわれ,いろいろな貝の化石や,貝の巣穴,波の化石といわれる漣痕などもみられた(鎮西清高氏調査報告書)が,国道4号開通の際コンクリートで塗りつぶされてしまい,現在はほとんどみられなくなっている。この崖に続く虎渡山一帯の丘陵地帯からは縄文後・晩期土器の破片が出土している。西境に館跡があり,館という字名がつけられているが,館主その他は不詳。
虎渡村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
虎渡(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012020