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中市
【なかいち】


旧国名:陸奥

五戸川の中流付近に位置する。奥羽山脈の東に連なる丘陵地が続く。地名の由来は石沢と又重に挟まれた中央に位置する交易の市に由来するという(倉石村史)。五戸川とそれに注ぐ沢地に臨む丘陵台地には,縄文前期より晩期の遺跡が散在する。五戸川右岸の台地には,縄文後期・晩期に属する小渡遺跡と中期・後期の薬師前遺跡がある。前者からは炉跡をもつ竪穴式住居跡が出土し,後者からは人骨を収納した甕棺3個が出土。特に倒立の深鉢形土器の1つは,50歳ほどの壮年女性骨の頭骨を最下に置き,四肢骨を周囲に立て,その内部に各体部の骨を納めるという特殊な埋葬法となっている。副葬品として貝輪・獣骨製首飾も出土。地内には中市氏開基と伝える曹洞宗中峰山源福寺が所在し,同氏の居館である中市館跡がある。
なかいちのかう(中世)】 鎌倉期~戦国期に見える郷名。
中市村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
中市(近代)】 明治22年~現在の倉石村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012049