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温湯
【ぬるゆ】


旧国名:陸奥

熱後湯とも書いた。浅瀬石(あせいし)川中流右岸に位置し,集落北側を黒石街道が通る。温泉地であり,水田は山地との間に広がる。地名の由来については,脚を矢で傷つけられた鶴が沢水を動かず,やがて癒えて飛び去ったので,ここに温泉があることを知り,鶴はだちの湯,鶴の湯とよばれ,後に温湯となったという(津軽の奥)。また「鶴泉記」では,天正19年旧北畠家家臣工藤次郎左衛門が浴舎を設け鶴羽立(つるはだち)と称していたが,寛永年間に花山院忠長がこの湯に入り,温湯と名付けたという。
熱後湯(中世)】 戦国期に見える地名。
温湯村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
温湯(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012296