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八幡宮
【はちまんぐう】


三戸郡五戸町根岸にある神社。祭神は誉田別命。永正4年のちの五戸代官木村氏が轟木村(八戸市)風穴平に居住していた刀鍛冶月山の守護神を勧請したのが始まりで,当初は下根岸にあったのが,のちに現在地に移転したという(八幡宮縁起/国誌)。宝暦年間頃の御領分社堂に「八幡宮」とあり,別当は修験の実法院で五戸年行事多門院の配下にあった。境内は寛政6年の屋鋪地書上事(多門院文書)によれば,永正3年に木村氏が寄進したものという。例祭は9月15日。毎年9月1~3日には町内の神明宮・稲荷神社と合同で三社大祭(五戸祭)が催され,神輿の御旅所とされている。境内には元禄3年木村秀晴室菊女寄進の銘を持つ阿弥陀如来の石像があり,また嘉永5~6年五戸商人寄進の三十三観音像などが所在する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012403