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八幡宮
【はちまんぐう】


上北郡百石(ももいし)町字上明堂にある神社。旧村社。祭神は誉田別尊・足仲彦尊・気長足姫尊。若宮八幡とも称した。元和9年の勧請という(陸奥国上北郡村誌)。延享3年霞小村割渡指置覚(多門院文書)では,下田神明宮(下田町)明学坊の霞場に百石・藤ケ守・根岸(以上,百石町)が含まれているから,神明別当によって祭祀されていたのであろう。天保元年神明大法院20か村の霞のうち,百石村・膝ケ守・浜・根岸・高屋敷・岡沼・金屋7か村は分離願いを出し,五戸稲荷(五戸町)大通院に「当分預ケ置申候」(同前)という措置がとられた。その後も復帰することはなかったが,どこの霞場に所属したのか,あるいは独立したのかは不明である。明治6年村社に列格。祭礼は8月15日である。3体のご神体は白粉を塗ったように白くなっているが,これは収穫感謝のために粢餅(神に供える餅)をご神体に塗り付けたためといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7012410