富士見橋
【ふじみばし】

岩木川に架かる橋。弘前市紺屋町と浜の町東１丁目・浜の町西１丁目を結ぶ。主要地方道弘前岳鰺ケ沢線が通る。長さ189m，幅10m。鉄筋コンクリート橋。弘前から鰺ケ沢(あじがさわ)へ出る鰺ケ沢街道に当たる。江戸初期には水のないときは徒歩，増水時は渡船で渡った（弘前市史）。天和元年，弘前藩によって石渡橋が架けられたのが始まりとされる。明治７年に地元村へ払い下げられ，村では橋賃を取って管理した（岩木川物語）。明治13年の「県治一覧表」の橋梁の項には長さ85間，幅２．１間，木橋とある。明治27年に県費で，長さ45間，幅２間の木橋に架け替えられ，富士見橋となった。現在の橋は，昭和33年に完成した。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7012774