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三岳神社
【みたけじんじゃ】


三戸郡三戸町貝守にある神社。旧村社。祭神は広国押武金日命(安閑天皇)。古くは三岳堂などと称した。大同2年坂上田村麻呂が創祀したといわれるが(邦内郷村志),明確ではない。のち天暦年間に蔵王権現を勧請したと伝える。後冷泉天皇の時奥州安倍頼時が反乱を起こし,源頼義・義家が下向して討伐にあたった。義家は苦戦を強いられたが,当社の神告で毒壷を水源に埋めるとそれを飲んだ多くの敵兵は倒れ,義家は勝利を収めることができたという。そして毒を埋めた所が字毒久保だという。宝暦年間頃の御領分社堂には「三岳堂」,別当は修験の南如坊と見え,古来から官費での修復が通例で,宝暦8年にも三戸代官の手によって社殿が修復されたと記される。寛政年間の「邦内郷村志」では神岳権現堂とあり,別当は林光坊,元禄6年盛岡藩主南部重信の再興を伝えている。明治維新後現社名となり,村社に列した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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