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吾勝神社
【あがつじんじゃ】


一関市萩荘にある神社。旧村社。祭神は天忍穂耳神(あめのおしほみみのかみ)・少彦名神(すくなひこなのかみ)・日本武尊(やまとたけるのみこと)。社伝では日本武尊が東征の際,戦勝を祈願して自鏡山に正哉吾勝勝速日(まさかあがつかちはやび)天忍穂耳尊を勧請したのが始まりで,大同2年坂上田村麻呂が日本武尊,永治元年藤原基衡が少彦名命をそれぞれ合祀したと伝う(神社名鑑)。また藤原清衡が山麓に4か寺,基衡が里宮2か寺を建立し,その後,葛西・大崎両氏が社領を寄進して崇拝したが,天正18年豊臣秀吉の奥州仕置で,祭田をことごとく没収され,旧観を失い荒廃したという(一関市史)。明治4年吾勝神社と改称,郷社となるが,のちに村社に改められる。維新前の別当は羽黒派自鏡山金剛院という(同前)。例祭は旧3月25日。試験や勝負運・病気治療の神として信仰される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7013450