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鼬幣稲荷神社
【いたちべいいなりじんじゃ】


花巻市石神町にある神社。旧郷社。祭神は宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)・豊受姫命(とようけひめのみこと)。社伝では元和元年陸中国胆沢郡より遷座といい,遷座の霊験として一夜のうちに山中潰裂して清水湧き,またイタチが幣(ぬさ)をくわえて先導したことから社名が付けられたと伝承される(神社名鑑)。「二郡見聞私記」には貞享年間に花巻郡代野々村宇右衛門が霊夢に従って訪ねて行き,幣をくわえたイタチの先導に会う話が記されている。また盛岡藩「雑書」の天和2年9月20日条に,前年9月よりの稲荷社造営と勧進相撲取立の争いの記事がある。例祭は9月9日。商売繁盛・産業発展の神として信仰される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7013607