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芋田駒形神社
【いもだこまがたじんじゃ】


岩手郡玉山村芋田にある神社。芋田蒼前駒形神社ともいう。旧村社。祭神は駒形大神・保食神。由緒沿革については,第2次大戦直後,進駐軍によって古文書など一切が接収されて不詳だが,社伝では源義経が蝦夷下向の時,倒れた愛馬を葬り供養したのが始まりで,蒼前大明神(馬頭観世音)として,広く信仰を集め,明治3年現社名に改称されたという(神社名鑑)。馬産の衰退とともに参拝者も少なくなったが,かつては秋田県鹿角地方や青森県三本木地方を含め,旧南部領全域から参拝者があり,特に旧暦5月5日の節句祭,旧暦6月17日の例祭には臨時列車が運行され,国鉄東北本線好摩駅から神社までの約3kmは参拝者の列が続いたという。またチャグチャグ馬コの発祥地として知られるが,昭和38年盛岡にチャグチャグ馬コ保存会が結成されてからは,国道4号沿いで交通事情の悪い芋田では中止した。そのチャグチャグ馬コの古い型を示す絵馬や百匹絵馬,絵馬の前身といわれる立体的な馬型1対などが所蔵されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7013650