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磐井橋
【いわいばし】


一関市街を流れる磐井川に架かる橋。主要地方道一関大東線が通過。一関市地主(じしゆう)町と同市銅谷(どうや)町を結ぶ。昭和24年11月着工,同26年8月完成。工費145万円。鋼製ワーレン・トラス式鉄筋コンクリート橋。橋長147.5m,幅員6m。両側の1.5mの歩道橋の工事が2度に分けて行われ,下流側は同45年,上流側は同47年架設。最初の橋は延宝2年の架設で,橋長54間,幅3間3尺の木造土橋で磐井川橋と呼び,奥州街道(国道4号)が通っていた。それ以前は徒歩渡り。磐井橋の名がみえるのは,明治3年板橋に架け替えられてからである。乗合馬車・荷馬車の交通量が増加し,同40年県が架替え工事に着手,翌41年12月完成。長さ48間,幅20尺の木造構桁橋で,4万8,000円の工費は当時の県内橋梁では最高。昭和3年大型自動車運行に伴い,橋長85.5m,幅員8.2mのT字桁鉄筋コンクリート橋に架け替える。その後,同22・23年のカスリーン・アイオン両台風によって橋や堤防が破壊,磐井川沿岸の民家も流失し600有余名の人命が奪われる。現在の橋は,川幅を約2倍に広げ堤防を築き,銅谷町側に144.2m,地主町側に132.9mの道路を取り付け同27年1月開通。同54年交通渋滞を解消するため,2km上流に一関バイパス(一関大橋・国道4号)が完成した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7013661