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江刺街道
【えさしかいどう】


気仙街道とも呼ばれていた。岩谷堂(現江刺市)―藤里―伊手―種山高原―津付―里古屋―大股―小府金―世田米(現気仙郡住田町)の約47km。住田町内は盛街道との併用。伊手~住田町間は現在の国道397号とほぼ同じルート。岩谷堂・伊手・大股・世田米は江戸期には宿場であった。当街道は北上川流域の農産物と気仙郡の三陸海岸の海産物の交換に利用されていた。江刺から種山を越えて峰を通り,小股の畷畑に出る道筋は山の上り・下りを繰り返すものであったが,中井(現住田町)の農民与市によって,宝暦3年頃から天明6年の間に現在の主要地方道水沢人首住田線に当たる山を迂回する大股街道が開削された(住田の歴史)。これによって大股宿は活気を呈し,海岸の物資と内陸の物資の取り引きも同宿で行われるようになった(同前)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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