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大槌稲荷神社
【おおづちいなりじんじゃ】


上閉伊(かみへい)郡大槌町安渡にある神社。二渡(にわたり)稲荷の名で親しまれる。旧郷社。祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・健御名方命(たけみなかたのみこと)。創建年代は未詳だが,社伝では安渡の大屋(小国家)の氏神から鎮守に発展したもので,最初は安渡の笹原にあったが,正保2年波辻崎,次いで享保5年現在地に遷されたといい,この両度の移転により二渡稲荷と称されるようになったと伝承される(ふるさとのお社)。昭和18年郷社に列せられる。当地の豪商前川善兵衛をはじめ,沿岸地方の農漁民の信仰を集め,農産神・海上守護神として奉斎されてきた。例祭は旧暦8月9日で,神輿の海上渡御が行われ,満艦飾の漁船が大槌湾内をパレードする曳船祭は壮観である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7013896