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尾崎神社
【おざきじんじゃ】


大船渡市赤崎町にある神社。旧村社。祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・建速須佐男神(たけはやすさのおのかみ)・海津見神(わたつみのかみ)。寛永2年の火災で宝物・古記録などを焼失し,由緒・沿革は詳らかではないが,社伝では延暦2年の創立といい,「延喜式」神名帳に見える理訓許段(りくこた)神社が当社としている(神社名鑑)。理訓許段神社は仁寿2年従五位下(文徳実録)。また養和元年藤原秀衡が200石を社領として与え,その後天正年間に至るまで葛西氏もこれにならったという(大船渡市史)。江戸期は気仙総鎮守として伊達氏の崇敬が篤く,代々の藩主気仙巡視には参拝があったという(同前)。明治5年郷社に列せられ,同7年村社に改められる。例祭は旧暦9月19日で,大漁を祈願する満艦飾の漁船の尾崎もうででにぎわう。農業神と海上守護神として信仰されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7013983