上の橋
【かみのはし】

中津川下流に架かる橋。市道が通る。盛岡市本町と上ノ橋町を結ぶ。橋長54m，幅員12.2m。コンクリート桁橋。昭和10年完成。最初の橋は慶長年間不来方城築城の際に建設された中の橋・下の橋と並ぶ３橋の１つ。この時，三戸城下黄海橋に取付けられていた加茂川の青銅製の擬宝珠を移しかえたという。擬宝珠には「慶長十四己酉十月吉日，中津川上ノ橋，源朝臣利直」の刻銘があり，国重要美術品に指定されている。慶長年間の橋の長さは20間であるが，護岸が完成した寛政年間以後は30間となっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7014217