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気仙沼街道
【けせんぬまかいどう】


石巻街道の金沢宿と気仙沼を結ぶ道路。道筋に薄衣・千厩・下折壁などの宿駅があった。当通路は,元禄11年の「千厩村絵図」でも確認されるように,近世の初期にはほぼできあがっていたとみられる。近世の中・後期における商品生産の発達とともに,当道を利用して商品取引が盛んに行われている。気仙沼と東山の大原―摺沢―千厩―藤沢―津谷川の宿駅を結ぶ下折壁,内陸交通と北上川水運を結ぶ薄衣は,沿岸の海産物,内陸の農産物の取引きの拠点として発達。「安永風土記」は,金沢宿の町並みは東西53間,薄衣宿は本町2町37間・足町43間・町住居70軒,千厩宿は町住居が本町・新町合わせて121軒,下折壁宿は本町・新町合わせて4町35間,町住居86軒と記している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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