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厳美街道
【げんびかいどう】


厳美道路ともいう。奥州街道の山目(やまのめ)宿から山口―厳美(五串(いつくし))―小河原―下真坂―瑞山(みずやま)―須川温泉を経て秋田県雄勝町院内に至る院内街道(院内道)の一部をいう。一関市山目字五代町の院内街道分岐点にたっていたといわれる道標には「厳美道路至五串一里参」(大正4年建立)と記され,磐井川の景勝地厳美渓谷までを指していた。また栗駒国定公園の保養地須川温泉までは山目から8里18町であった。須川温泉は平安初期の記録にみられることからこのルートはすでにその頃からあったと考えられている。院内銀山は慶長12年発見,わが国有数の貴金属鉱山であった。当街道は国道342号とほぼ同じルート。厳美町から達谷街道が分岐し平泉へつながっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7014503