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穀町
【こくちょう】


旧国名:陸奥

(近世~近代)江戸期~昭和38年の町名。江戸期は盛岡城下の一町。町人地。古くは石町と書き,文化9年穀町と改められた。また,もとは当地で毎年12月9・19・29日の3日だけ藩の御蔵米を払い下げて取り引きしたため三日町とも称し,寛永盛岡図や元文4年の道中記にその名が見えるという(盛岡砂子)。城東地区に属し,北上川左岸に位置する。町名の由来は,藩の御蔵米を払い下げて取り引きした所であるため穀物商が多く居住したことによる。盛岡藩が幕府に届け出た盛岡二十三町の1つ。天明8年の家数120・人数872(邦内郷村志)。新穀町はもと当町のうちで石町新町と称し,文化9年10月7日町並とされ,新穀町と改めたという(盛岡砂子)。明治8年の戸数165(盛岡市史)。明治4年東中野村の字名,同22年盛岡市東中野の字名,昭和20年からは盛岡市の町名となる。同26年の世帯数149・人口778(男384・女394)。同38年南大通2丁目・清水町となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7014554