100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

胡四王神社
【こしおうじんじゃ】


花巻市矢沢にある神社。旧郷社。祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)。社伝では大同2年坂上田村麻呂が東征の時,将兵の武運長久を祈って兜の中心部に薬師如来の小像を納め奉斎したという(花巻市史)。また全盛期は稗貫氏時代で,医王山胡四王寺として末寺18か寺を擁したが,天文年間に火災に遭って一時衰微したと伝えられ,その後南部氏の崇敬を受け社領も得,文化15年別当が神道祠官に取り立てられたので,本尊を薬師如来から医薬の神の2神にかえ,矢沢神社と改称したという(ふるさとのお社)。昭和29年から現在名となる。例祭は9月2日。春祭りは4月24・25日。正月2日に蘇民祭が行われる。また神社付属の神楽に矢沢神楽(胡四王神楽)がある。農業神・医薬神として信仰される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7014567