小鎚神社
【こづちじんじゃ】

上閉伊(かみへい)郡大槌町小鎚にある神社。旧村社。祭神は日本武命，他５柱。創建年代は未詳だが，社伝では大同年間に新山高原の明神平に土地の開拓者芳形某を祀ったのが始まりとも，天長６年慈覚大師が海辺の人々の信仰心の薄いのを憂えて，閉伊七明神の１つとして建立したともいう（ふるさとのお社）。その後，明神平から一ノ渡・古明神を経て，寛永６年現在地に遷ったと伝承される。例祭はもと９月19日であったが，現在は９月23日で，神輿や山車が繰り出され，太神楽・鹿踊・虎舞などが奉納される。なお神輿は当地の豪商前川善兵衛家が享保11年に寄進したものという（同前）。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7014593