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盛街道
【さかりかいどう】


水沢宿の不断橋を起点に奥州街道から佐倉河(現水沢市)桜木橋付近の下川原渡し―愛宕(おだき)―岩谷堂宿―人首(ひとかべ)宿(以上現江刺市)を通り,種山高原物見山(870m)の南麓を越えて世田米(せたまい)宿(現気仙(けせん)郡住田町)―白石峠を経て盛(さかり)宿までの19里25町16間1尺の道程。部分的に江刺街道(気仙街道)と同一の道となり,また遠野道などの名称も使われている。岩谷堂から江刺街道,下門岡村(現北上市)への道,人首から野手崎道,世田米から高田街道などが分岐する。内陸地方と太平洋岸を結ぶ脇往還の1つ。北上川流域の農産物と魚・海藻などの海産物が行き交う。平泉藤原時代には気仙地方の砂金を運ぶルートであった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7014678