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鎮岡神社
【じんがおかじんじゃ】


江刺市岩谷堂字五位塚にある神社。旧郷社。祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。創建年代は未詳だが,「延喜式」神名帳に登載する岩手県内十四座の1つで,小社に列せられている鎮岡(しずおか)神社に擬定する説がある(封内名蹟志)。その後,豊田城主であった藤原清衡が篤く信仰して社殿を修復し,また荘園を献じ,宝庫を建立して武具一切を収蔵したという(神社名鑑)。のち,兵火で炎上し,天保6年再建した。明治6年村社,昭和20年郷社に列せられる。例祭は4月28日・11月8日。なお,「延喜式」神名帳のうち,建久9年写本の武田祐吉本,慶長年間写本の内閣文庫本では,「江刺郡小一座 偵岡神社」とあり,気仙・閉伊・江刺3郡の境の偵岡(ものみおか)(種山)に鎮座した偵岡神で,のちに里宮を国見山(現,北上市門岡)に設け,その別当寺が偵岡(岳)寺,のちに定額寺となった極楽寺という説もある(極楽寺千百年史)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7014975