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鼠入
【そいり】


旧国名:陸奥

小本川支流鼠入川の河谷沿いの谷あい開析地および数段の河岸段丘上に位置する。「南部方言集」によれば,荒地のことを「ソランバタケ」という。「ソラス」は休田の意味で「ソリ」は休んでいる土地のことをいう(柳田国男:地名の研究)。安家(あつか)地方では,焼畑の休耕地を「ソウリ」といい,翌春これを焼くことを「ソウリヤク」という。地名の由来は,このことから,谷深い渓流の鼠入川中流域の当地で焼畑を荒れ地にしていたことから,「ソウリ」が変化して「ソイリ」になったと考えられている(岩泉地方史)。
そより(中世)】 室町期に見える地名。
鼠入村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
鼠入(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7015112