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千歳橋
【ちとせばし】


北上川に架かる橋。主要地方道一関大東線が通過。一関市狐禅寺(こせんじ)字川口と同市舞川(まいかわ)字丑沢(うしざわ)を結ぶ。昭和53年完成。橋長434.1m,幅員9.25m。連続鋼トラス橋。現在の橋の1,500m上流に最初の千歳橋が架設されたのは明治37年。それ以前は狐禅寺渡船場があって人6銭,馬12銭の渡し賃(明治14年)をとっていた。同32年舞川村(現一関市)の県議佐藤平らによって計画され,県費7,118円で橋長93間,幅10尺の舟橋が13隻の上に架設された。大正14年左岸に6基,右岸に3基のコンクリート橋脚を構築。橋桁を渡し中央部の舟橋部分は9隻に縮小するなど大幅に改修。昭和22年9月カスリーン台風で全橋流失したが,のち復旧。同23年9月アイオン台風で再流失。同24年9月キティ台風で3度目の流失。同26年には,全国2番目の潜水式木橋が工費630万円で完成。通称潜り橋と呼ぶ。橋長133m,幅員3.6m。通行止めが年間60~100日に及ぶ。同33年橋脚を1mかさ上げし,木橋を解体して橋長146m,幅員3.6mの鉄筋コンクリート単型桁およびエビーム桁橋にした。増水3.8mで交通制限,4.2mを超すと冠水して交通不能となるため約1km上流の柵ノ瀬橋を迂回していた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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