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繋遺跡
【つなぎいせき】


縄文時代の遺跡。盛岡市繋に所在。盛岡市の西端にある繋温泉街に近接する。雫石(しずくいし)川と,これに注ぐ沢によって形成された低位段丘と一部扇状地に立地する。昭和26年,学校敷地造成工事中発見された7個の土器群が有名である。いずれも大木8b式の大型深鉢で,倒置された出土状態や底部に焼成後の穿孔がみられることなどから,甕棺と考えられ,同市柿の木平遺跡出土土器とともに,重要である。昭和32年には,校庭拡張工事のため発掘。複式炉を持つ竪穴住居址など,縄文中期後半の遺構が検出された。また,当遺跡東側の繋Ⅲ遺跡は,昭和52年御所ダムの建設に伴い発掘が行われた。調査の結果,縄文時代の竪穴住居址33棟,土壙83基等のほか,中世・近世の掘立柱建物跡約20棟が確認された。縄文時代の竪穴住居址の多くは,大木10式期に属し,ほとんどが複式炉を持つ。付近の遺跡では,雫石川対岸の堂ケ沢Ⅱ,西方の雫石町広瀬Ⅱ遺跡などから,同時期の複式炉を持つ住居址が発見されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7015363