100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

南部神社
【なんぶじんじゃ】


遠野市東館町にある神社。旧郷社。祭神は南部実長・実継・長継・師行・政長・信政・信光・政光の8柱。鍋倉さまとも呼ばれ,明治15年鍋倉山(城跡)の中腹に遠野南部氏4代師行から8代政光の5柱を祭祀し,同19年社殿造営,同28年郷社に列せられ,昭和19年旧社名鍋倉神社を現在名に改称した(神社名鑑)。昭和34年初代実長・2代実継・3代長継が合祀された。実継は正中元年の正中の変で後醍醐天皇の倒幕計画に加わり,捕らえられて京都六条河原で斬られた。また師行も南朝方に奉仕して忠勤を尽くしており,元弘3年北畠顕家が義良親王を奉じて,陸奥国の多賀国府に着任した時,国司代として糠部(ぬかのぶ)・岩手・閉伊の諸郡を管轄し,城(根城)を糠部郡八戸に築いた。のち,顕家の第2次西上に従い,延元3年泉州(現大阪府)石津で顕家とともに討死した。例祭は5月7日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7015624