広表橋
【ひろおもてばし】

和賀川下流部に架かる橋。県道夏油温泉江釣子線が通過。和賀郡江釣子村下江釣子第２地割にあり，宿と北上市和賀町岩崎を結ぶ。橋長250.4m，幅員5.5m。昭和49年竣工。ＰＣコンクリート桁橋。渡船場から橋に替える話が表面化したのは大正10年９月で，高橋忠七ら18名が，村会に架橋に関する願書を提出。人馬渡渉にたえる釣橋を架橋し，私的経営で渡り賃を徴収し，資金の償却並びに維持費にしたいと陳情。昭和６年，伊藤新八ほか20名が広表橋期成同盟会を組織し，村会に補助金交付を建議。また，県や内務省に対して陳情。昭和７年４月工費7,000余円で着工，同８年４月釣橋完成。同９年８月洪水で流失，同11年４月に第２次広表橋が工費５万5,000円で竣工している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7015943