100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

巻堀神社
【まきぼりじんじゃ】


岩手郡玉山村巻堀にある神社。古くから金勢大明神の名で知られる。旧村社。祭神は伊邪那岐命・猿田彦命。社伝では長禄3年の創建で,寛永元年~6年頃再興したという(神社名鑑)。旧社殿は別当工藤氏宅敷地内にあったが,慶応2年焼失,明治3年現在地に移転再建し,従来の南部金勢大明神から巻堀神社と改称した(ふるさとのお社)。安産・縁結びの守護神で,かつては奉納された木製や石製の金勢様が社殿に山と積まれていたが,第2次大戦直後廃棄処分された。別当宅に祀られる高さ約70cmの唐金造りの金勢様は,天保4年江戸黒門町の浅井五兵衛の奉納したもので,今も金色に輝き,信仰を集めている。例祭は旧暦8月3日(夏祭り)で神輿渡御や巻堀神楽が奉納される。また正月16日の祈年祭には裸まいりが行われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016099