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松尾神社
【まつおじんじゃ】


江刺市梁川にある神社。旧村社。祭神は大山咋命(おおやまくいのみこと)・金刀比羅神(ことひらのかみ)。一般には「金毘羅さま」と呼び親しまれる。明治24年野手崎地区の大火で類焼し,宝物・古記録を失ったため,由緒沿革については定かではないが,社伝では境内に古くより琴平大神の小祠があり,村の氏神として崇敬していたが,文治年間葛西・壱岐氏が社殿を改築し,さらに大山咋命を奉祀したという(神社名鑑)。また一説では京都の松尾神社の分霊といわれる醸造の神を祀り,のちに酒屋が廃れて金刀比羅神と合祀されたともいう(ふるさとのお社)。明治6年村社に列せられる。例祭は9月12日で,流鏑馬神事や大名行列が行われ,鹿踊り・神楽などの郷土芸能が奉納される。なお,松尾神社は盛岡市東中野・西根町大更・石鳥谷町好地などにあり,醸造の神として信仰される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016121