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三ツ石神社
【みついしじんじゃ】


盛岡市名須川町にある神社。祭神は少名彦名命(すくなひこなのみこと)・四柱大神。創建年代は未詳だが,社伝では盛岡市内に現存する神社中最古で,南部信直が創建したともいう(盛岡市史)。慶長4年南部利直が盛岡に築城した際,初代光行の霊を三ツ石神社に迎え,東顕寺に52石を寄進したと伝えられる(ふるさとのお社)。神社は東顕寺内にある。その境内に高さ2丈(約6m),周囲3丈(約9m)の三つ石があり,「岩手」の地名発祥の地といわれている。その昔,羅刹という悪鬼が現れ,住民や旅人を害した。困った住民が三ツ石の神に退治を祈ると,神は悪鬼を捕らえ,巨大な石にしばりつけて岩の中に封じ込めようとしたが,悪鬼が前非を悔いて再びこの里に来ないことを誓い,岩に手形を押して許しを乞うたので,放したという。例祭は8月の第3日曜日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016166