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盛岡八幡宮
【もりおかはちまんぐう】


盛岡市八幡町にある神社。旧県社。神社本庁別表神社。祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)・白山姫命。「お八幡さん」の愛称で親しまれる。創建年代は未詳だが,社伝では盛岡城内にこの地方の豪族日戸氏が代々崇敬して来た鳩森八幡があり,築城の時に南部氏の氏神として再建し,城内三社の1つとなる。その後,寛文11年南部重信の世子行信の発願で,現在地に御旅所の社地および馬場を造成し,延宝7年社殿を建立して,神輿渡御が始まったという(盛岡四百年)。明治維新後,盛岡城内の諸堂社が廃止されたため,御神体を御旅所(新八幡宮)に遷し,以後改築を重ねながら現在のような大社となった。明治6年県社に列せられた。例祭は9月15日(古くは旧暦8月15日)で,14~16日の3日間盛岡八幡宮祭典としてにぎわい,神輿渡御や豪壮な山車が繰り出され,南部流流鏑馬神事が行われる。その他,1月15日の裸まいり,6月30日の夏越の祓(茅輪くぐり)などの祭典がある。また6月15日の滝沢村蒼前神社のチャグチャグ馬コは当社まで行列が行われる。県文化財の無銘伝山城の太刀,無銘新藤国義の脇差がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016309