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焼走り溶岩流
【やけばしりようがんりゅう】


岩手山北東部山腹,岩手郡西根町平笠にある溶岩流の斜面。火山砂礫に覆われた斜面で,享保4年の噴火の際,標高970m付近の火口から噴出した溶岩流が,三ツ森山の西方,標高575mまでの約2.8kmを走り,末端では約1,050mの最大幅となっている。噴火の年代が比較的新しいため,岩石の風化や植物の侵入がみられず,わずかに蘚苔類・地衣類の付着がみられる程度である。規模が大きく,学術的にも貴重な存在で,昭和19年に国特別天然記念物に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016328