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横山八幡宮
【よこやまはちまんぐう】


宮古市宮町にある神社。旧郷社。祭神は品牟陀和気命(ほんだわけのみこと)。創建年代は不詳だが,社伝では寛弘年間の創立といい,また一説では和銅年間猿丸大夫が当地に遠流となり,里人は大夫に宮守を頼んだともいう。寛弘3年四国の鳴門海峡の逆巻くうず潮を当社の神官が和泉式部と歌競べをして鎮めたという伝説がある。火災に遭って古記録を焼失しており,確実なことはわからないため,江戸中期,鍬ケ崎の米問屋近藤茂左衛門が宮古の儒学者高橋子績に依頼し,「宮古八幡宮回縁起」を著してもらっている。古くから宮古の総鎮守で,南部氏の崇敬が篤く,毎年大祭には代官を遣わして代拝させるのを例としたという(神社名鑑)。例祭は9月15日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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