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六原農場
【ろくはらのうじょう】


胆沢(いさわ)郡金ケ崎町の北西,六原扇状地の中央南寄り六原にあった農場。現在は県立農業短大となっている。明治31年,陸軍省軍馬補充部六原支部として発足。東西300m,南北500mを1区画とする碁盤目状の圃場・牧地・防風林は,この時につくられたもの。同支部は大正14年廃止。昭和7年,石黒英彦知事が農村青年の精神的練成を目的に県立六原青年道場を設置。第2次大戦中は「南の内原(茨城県),北の六原」と称された。戦後は同22年に県立六原農場と名称を変え,経営も精神主義的な訓練道場から,実践農場と変わり,各種付属機関を併置して,地域農業の改革の拠点として重要な役割を果たす。道場・農場の修了者は,昭和7年から同47年まで男子1万1,878名,女子4,881名,計1万6,759名を数える。昭和47年の研修部門は,農業科(150名)・畜産専門科(100名)・農業研究科(10名)・農業機械科短期研修(30名)・長期研修(30名),経営展示計画は18農地169.5haである。農場は同51年県立営農大学校となり,さらに同56年農林水産省管轄の県立農業短期大学校の用地となった。農場内に昭和35年に設置された県立青年の家がある(六原農場四十年のあゆみ)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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