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奥州街道
【おうしゅうかいどう】


奥州道中ともいう。江戸千住から陸奥三厩(みうまや)(青森県)に至る街道名。五街道の1つ。江戸~宇都宮間は日光街道を兼ね,江戸~白河間二十七次。幕府道中奉行の支配下にあるのは白河まで。正徳6年「駅肝録」に「五海道文字の事 一,奥州道中是は海端を通り申さず候間海道とは申すまじく候」とある。白河以北青森県三厩までは延長された奥州街道と考えられ,勘定奉行の管轄下にあり,支配は各藩が行った。呼称については一定したものがなく,藩絵図に添えられた正式記録には「仙台城下北目町より刈田郡越河宿通江戸日本橋まで」と記録され,ほかに「仙台松前道」「奥州仙台の道」などとも呼ばれた。仙台藩では一般に,仙台以南を「江戸道中」,以北を「奥道中」といった(文化13年「道中往来」,文政2年「奥道中歌」)。現在の国道4号に沿う。明治4年太政官布告で陸羽街道と改称。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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